これが転職エージェントだ!

転職コンサルタント

転職エージェントの紹介による就職

あなたはコネによる就職がどのようなものかは知っているだろうか。

転職エージェントの紹介による転職の話に入る前に、コネ入社について少し整理して置こう。

コネによる転職

例えば、あなたの父親が或る会社の役員と懇意こんいにしており、その役員に紹介を受け、就職するというものだ。コネの力が強ければ、面接なども形式的なもので済むだろうし、就職の内定率は格段に上がる。

紹介を受ければ、その紹介者の後ろ盾のもと、選考にのぞむことができる。

コネ就職のデメリット

一般のコネによる就職はデメリットもある。

必ずしも適材適所が担保されないということだ。待遇は良いが、仕事がつまらないなどといった弊害もあり得る。

考えてみれば当然のことだ。企業の都合では無く、入社希望者の都合で採用されたわけだから、おあつらえ向きのポジションが空いていることはまれだろう。

ところが、適材適所が担保されるコネのような紹介による就職が可能である。

それがは転職エージェントの紹介だ。

職業的専門家による紹介

職業紹介をビジネスとして行っているのが転職エージェントだ。

紹介を受ければ、職業専門家プロフェッショナルとしての信用があなたの後ろ盾となる。

どういうことかと言えば、転職エージェントはあなたに合った求人を紹介する。

あなたの希望、あなたの意向に沿った形で転職エージェントは求人案件を見つけ出す。

だから適材適所が十分に勘案される。

見た目には合っていそうでも、会社の状態次第では、あなたに合う・合わないがある。

職務経歴やスキルといったスペック以外の要素も十分に考えた上で、求人をあなたに紹介してくれるのだ。

あなたが応募すると決めれば、転職コンサルタントのお眼鏡にかなった人材として求人企業に紹介される。

その時、転職エージェントの信用はあなたを後押しする。

転職エージェント登録後の流れ

あなたは転職エージェントに登録する。

あなたに世話役が付く

転職コンサルタントと呼ばれる熟練した専門家エキスパートが、あなたの世話役として担当する。

的確な求人紹介を受けるためにあなたを知ってもらう

転職コンサルタントとの面談を通じ、あなたの転職希望内容、あなたの職務経歴、あなたの「人となり」を一通り披露し理解してもらう。

転職コンサルタントが理解したあなた像に基づいて求人案件は紹介されるので、面談は極めて重要だ。

あなたは求人の紹介を受ける

転職コンサルタントはクライアント企業から預かった求人案件からなるデータベースから、あなたに相応しいマッチした求人案件を探し出し、あなたに紹介してくれる。

この時、単に求人票を見せられるだけでなく、求人背景や社内情勢や業績なども説明される。

机上の求人情報だけでない、時にオフレコの追加情報が手に入ることも転職エージェントのメリットだ。

転職コンサルタントが理解するあなた像が正確でないと、この時紹介される求人案件があなたの希望とは、ずれたものになってしまう。

ずれを感じたら軌道修正が必要なので、あなたが感じるずれは、忌憚きたんなく転職コンサルタントに伝えることが重要だ。そうしないと、あなたが望む求人情報は出てこない。

転職コンサルタントによって、「あなたの理解」に巧拙こうせつが見られる。

従って、転職を成功させる為には、複数の転職コンサルタントとお付き合いすべきだ。

転職エージェントは何社に登録すれば十分か

だから、しばしばされる質問に

転職エージェントは何社登録する必要がありますか?

と云うものがある。

十分と感じられる転職支援が受けられる状態まで、転職エージェントの登録数は増やすが正しい答えだ。

つまり適当な数というものは無い。

転職コンサルタントとの出会いに恵まれるかどうかに依存する部分も大きいからだ。

更に言うと、転職活動が長引くようなら登録する転職エージェントは増える。

なぜならば手許の求人がある程度紹介されたら、次の紹介を受けるためには転職エージェントの側で求人を発掘しなければならないからだ。

直ぐに出てこないで待っているようなら、他の転職エージェントに当たった方が好いということになる。

転職エージェントの利用は掛け持ちが常識

転職エージェントの掛け持ちは信義則に反するなんて考える律儀な人もいるが、転職エージェントは掛け持ちで付き合うのが前提だ。

それは転職エージェントの立場で考えてみれば直ぐに判る。

転職エージェントからすれば、紹介できるとは確約できない。転職には生活が掛かっている。それをそのままで待たれるというのは重すぎるということ。端的に言えば、そこまでの責任は負えませんということだ。

より多くの転職コンサルタントと接するためにも、可能な限り多くの転職エージェントに登録することをお勧めする。

できることは全てやる。

デメリットのない行動アクションには労を惜しまないが鉄則だ。

転職エージェントを使って見れば分る

大変なことに感じられるかもしれないが、転職コンサルタント何人かに会ってみれば、より多くの転職コンサルタントに会う必要性はきっと感得できる。だから心配は要らない。

もしも転職コンサルタント何人かにあっても分からないようなら、まだ良縁に恵まれていないと考えた方が好い。倦まず弛まず分るところまでアプローチを続けること。転職エージェントの利用は無料なのだから。

やってみること、小さくても一山ひとやま越えることで、見えてくるものがあるものなのだ。

マッチングの精度

単にアクセスできる求人情報のデータベースが大きくなるだけでは十分ではない

アクセスできる求人データベースが大きくなると同時に、求人情報を選び出す精度が求められる

転職エージェントに数多く登録することで、求人データ量が増加するだけでなく、あなた像を正確に理解する転職コンサルタントと出会う確率が高まり、紹介される求人のマッチング精度向上が期待できる。

あなたが求人に応募するか否かを決定する

案内された求人情報を見て、あなたが気に入れば、応募することになる。

転職コンサルタントは応募を無理強いしない。応募するもしないも、決めるのはあなただ。

応募に際し、興味を持った理由や応募を決めた理由を転職コンサルタントに伝えておくと良い。次回以降の求人案件の紹介に役立つからだ。

あなたが応募しない場合や興味を持たなかった場合も、理由を転職コンサルタントに伝えておくこと。

先述のあなた像のずれを解消し、今後、あなたに紹介される求人の精度を上げるためだ。

あなたは転職コンサルタントのサポートを受けながら応募書類を作成する

あなたは応募するために職務経歴書レジュメを用意する。履歴書は転職エージェントに登録した際に求めに応じて提出したもので十分だろう。職務経歴書は応募企業ごとに手直しすることが原則だ。

作業に入る前に、転職コンサルタントは求人企業へのアピールの方向性や強調点をあなたに教えてくれる。アピールの方向性に沿ってきちんとアピールし、強調点をきっちり強調すると、求人企業にとってあなたがキラリと光る応募書類が完成する。出来上がりに応じて転職コンサルタントが添削指導してくれる。

あなたの応募書類を引き立てる添え状をつけて応募する

転職エージェントはあなたの応募書類に紹介状を添え状カバーレターとして付け求人企業に送る。

添え状の存在があなどれない。あなたが自分で書いた添え状とは異なり、第三者として、職業専門家として、転職コンサルタントが準備してくれる。あなたがフォローしたい内容などを予め転職コンサルタントに伝えておけば、良い形で伝えてもらえる。

自分の口からは伝えにくいことでも第三者の口からは伝えやすいことも多いのだ。もっともここでは書面だが。

募集要項に記載できない追加情報があるように、応募書類に記載できない追加情報もあるはずだ。

おおやけには記載できない追加情報の授受も、転職コンサルタントの大きな役割の一つだ。

結果報告を受ける

その後、あなたは転職コンサルタントから結果報告を受ける。

選考通過なら、先へ進む。選考落ちならば、新たな求人紹介を転職コンサルタントに依頼しよう。

選考落ちしてめげるのは、次の紹介依頼をした後だ。もちろんめげなければそれに越したことは無い。

面接でのアドバイスを受ける

首尾よく書類選考に合格すれば、面接だ。

面接での要点や注意点などのアドバイスを受ける。

志望理由や応募動機など想定される質問に備えておこう。

回答が苦しい質問が想定されるのなら、どう答えたらよいか事前に転職コンサルタントに相談して置く。

転職エージェントを介さない直接応募だったら、相談相手がいないだろう。転職コンサルタント様様サマサマだ。

かつて受けたアドバイスで印象的なのは、二次面接に出てくる可能性のある人物は、癖が非常に強く、難しいので、機嫌を損ねないようにといったものがあった。当然、オフレコだ。かなり参考になった。

あなたに代わって給与交渉してくれる

内定が決まれば、給与交渉。これもあなたに代わって転職コンサルタントが行う。もちろんあなたの意向に沿ってのことだ。

転職エージェントが企業から受け取る紹介料はあなたの年俸と連動するから、あなたと利害は一致している。

年収の交渉は自分ではなかなか難しいもの。その後の働きぶりを見る目に対して影響するからだ。

その点、転職エージェントに託しておけば気が楽だ。転職エージェント経由であれば、年俸交渉もオブラートに包まれた形になる。

退職手続の相談にも乗る

在職中の転職活動なら、前職の退職手続も相談に乗ってくれる。

まさに至れり尽くせりだ。

これで転職希望者は転職エージェントのサービスが一切無料なのだから恐れ入る。


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